一昨日NHK総合テレビで放送された、「ペットが幸せな街ドイツ・ベルリン」と言う番組をご覧になった方も多いと思います。
犬をパートナーとか友とか言わずに、ペットと言うこと自体が、日本人の犬に対する考え方なのではないだろうか?ペットと言うと、人間が一方的に愛玩する動物を指す言葉のようであまり好きではない。
ドイツでは昔から犬の権利を認めた社会であるから、人間社会とどううまく共存していけるかを考えて、ルールが作られているように思う。
以前にも書いたことだが、40年前にベルリンにいたころ街中の公園でリード付の犬に触ろうとして、飼い主から「リードをしているのは問題行動がある犬だからで、安易に触れないよと言うサインなんだ」と言われた。
オフリードで歩いている犬は、誰も怖がらずに気軽に撫でたり声をかけたりする。つまりオフリードの犬はちゃんと社会化されているので安心と言う訳である。犬が苦手な人も、オフリードで散歩をしている犬なら怖がることもない。
他人に迷惑をかける犬は、そういう公共の場には同伴はしない。
当たり前のようにオフリードにして歩くのも、レストランや電車に乗れるのも、こうした暗黙のルールを誰もが守っているからである。
犬が人間社会の中で共存して暮しているのだから当然日本のように、ドッグカフェや犬と泊まるための宿というものは必要がない。
あるイギリス人から、公共の乗り物に普通に犬を同伴出来るかどうかで、その国の文化程度が分かると言われた。人間社会の中に犬が認知され共に暮らしていけるというのはまさしく文化なのだ。
40年前日本には動物愛護法すらなかった。
そして未だに20万頭以上の犬や猫が殺処分されているのが日本。
この番組でレポーターが犬の保護をしている人に、 日本のこの現状にちょっと触れると、悲しそうな顔をして、「ドイツでは余程の理由がないと安楽死はさせない」と答えていた。
日本の殺処分とは、一部の自治体を除いてほとんどが安楽死ではなく、ガスによっての窒息死だと知ったら、激怒したかもしれない。
そんなドイツでも虐待や放棄がある。そんな不幸な動物たちのためにあるベルリンのティアハイムを見るたびに溜息がでてしまう。
ペットショップで目と目が合ったので、抱いてしまったので、これは運命の出会いだったと衝動買いする人が多い日本。
そうした衝動買いをしたために、後に飼うことが出来なくなって放棄されることも増えている。ドイツやイギリスではそうしてことを防ぐ意味もあって、犬や猫の展示販売は禁止されている。
ホームセンターの入口にある犬の展示販売。まるで物を選ぶかのように物色している家族連れ、欲しい欲しいと強請る子供。「いっぺん抱いてみます?可愛いですよ」とセールスする店員。
いったい日本はいつまでこんなことが許されるのだろうか?
3年前に書いた記事の一部に紹介したサイトですがもう一度。
こうも日本と大きく違うドイツの犬社会
ドイツからのレポートです。ぜひご覧下さい。
犬猫の殺処分ゼロ-「動物の家」というシェルターで保護
犬の繁殖業者にかけられる法律
犬種団体と繁殖の規制
犬との共存のために
こんなことを書き始めたらいつまで経っても終わりません。
このへんで。
以前書いた
こんな記事や
あんな記事もよろしかったら覗いてみてください。
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