昨日の続きです。
「日本の犬にだけは生まれ変わりたくない」
これは昨日紹介した、長年日本で犬のレスキュー活動をされているドイツ人のマルコ・ブルーノさんの言葉です。
公園に犬が入れない。たとえ入れたとしてもオフリードに出来ない。こんなことはドイツ人にとっては信じられないことでしょう。
誰もいない広場や公園、それが田舎であっても何処でも、どんなに躾けや社会化できた犬でも、犬にも人にもフレンドリーでも、危害を加えるようなことは絶対になくても、呼び戻しがきちんとできていても、オフリードにして遊ばせていると、どこからともなく、法の番人気取りの人間が現れて、
「ここはドッグランではありません。条例で禁止されています」
などと訳知り顔で、責められてしまいます。きっとこんな人は砂漠に信号が出来たら、車が一台も通っていなくても、青になるまで進まないのでしょうね。
まあ日本の犬事情を思えば、こんなことを言う人を非難することも出来ませんが・・・
30数年も前ですが、私がドイツ在住だった頃、公園でリードをしているジャーマンシェパードに会いました。傍に行って、触ってもいいですか?と聞くと、
「駄目です。この犬は問題行動があって咬むかもしれません。分かるでしょ、だからオフリードにしていないんです」
公園に行ったらオフリードにするのが当たり前なのに、そうしていない犬は問題犬と判断されて、オフリードにしている犬にしか誰も近づかないのでした。
つまりオフリードにしている犬はきちんと社会性を身につけていて、躾けができているから安心と誰もが思うのです。
当時なるほどと思ったことを思い出しました。以前
英国での犬事情を書きましたが、こういう資格審査があって、オフリード許可証なんて出来ないだろうかなあ~と思います。
そして英国やドイツでは犬猫の展示販売は法律で禁止されています。犬猫を飼いたいと思ったら、その犬種の専門団体に問い合わせるか、シェルターから探すしかありません。衝動買いをさせないためでもあるわけです。衝動買いがなければ、放棄される犬も当然少なくなります。
ドイツの動物保護事情 出るのはため息ばかりです。
以前
日本の現状を書きました。
こういうことを訴え続けていても、ペットショップやホームセンターなどでの犬猫の展示販売は減るどころか、増えているようにさえ思えます。いつになったら、おびただしい数の殺処分が減るのでしょうか?
気分を変えて、『犬の母性愛は種族を超えて』のおまけ写真をいくつか。
←1日1回ポチっとしてくれると嬉しいです♪
人気blogランキング に参加しています。