20代のころ、廃車寸前の車をDIYでトイレやキッチンやテーブル、クローゼットを設置して、キャンピングカーに仕立て、犬連れで千葉県から九州まで一般道路だけで旅したことが懐かしい。
動物達がいたことやその他の理由で、思えばもう30年以上家族で旅行をしたことがなかった。
いつか将来は本物のモーターホームをと夢見ていたが、もうそろそろ始めないとと思って、一目ぼれして購入したモーターホームをカタツムリ号と名付けて、旅の計画を立てた。
問題は元太だった。車には落ち着いて乗っていられることは分かっていたが、トイレは頑なに外派だった。
いくら何事にも動じないとは言っても、元太は猫。しかも自由をこよなく愛する猫が、はたしてリード付で歩いてくれるだろうか?
先ずは友人宅の近所で試してみた。驚くことに初めてだろうリードを付けても全く気にしていないようだ。
トイレが出来そうな所まで歩いて行くと、さっさとリードを付けたままトイレを済ませた。
これなら何とかなりそうだ。
元太が我が家に来た翌々年の10月、もちろん五郎たちも一緒に全員で家族旅行に出発した。
高速道路のサービスエリアは、たくさんの車が行き交う。
始めは不安だったので、抱いて草地まで行こうと思っていたけれど、元太は緊張する様子もなくリード付で歩いて一緒に草地まで行った。
そして気に入った場所を探してから、少し穴を掘って済ませた。
10月にしては暑かったので、木陰に東屋があるサービスエリアでサンドウィッチを買ってお昼にすることにした。
元太はそのままお昼寝。
サービスエリア内を3頭+1匹で散歩。
車に取り付けて貰いたい物があったので、途中キャンピングカーの販売店に立ち寄った。
時間がかかるので、全員外で終わるまで待っていたけれど元太も落ち着いたもの。
琵琶湖に到着。
五郎は泳ぎが大好きなので、早速湖に飛び込んで泳いでいた。五郎が泳いでいるのを眺めながら、しばらく元太と散歩をした。
湖畔のオートキャンプ場で一泊。
元太が夜中にもトイレに出せと騒ぐ。深夜、湖畔の暗闇の中を懐中電灯の灯りを頼りに猫と散歩する人はあまりいないだろう。ちょっと寝不足気味だったので、翌朝はのんびりしてから出発した。
日本海。
元太はたぶん海を見るのは初めてだろうけど、大きな波にも動じる様子はなく眺めていた。
続く
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