寒空や雪の中を外に出るのは、元太の身体にも良くないので何とか猫用のトイレを使えればと、何度も挑戦してきたけれど、どうしても拒否されて諦めていた。
元太が我が家に来て3年経った冬のある日、早朝から雪で時折吹雪いていた。
元太がトイレと騒ぐけど、何とか家の中で猫トイレを使って貰えないものかと、何度も外に出せと言う元太を我慢させて、そのたびに猫用トイレの傍に連れて行っては猫砂を指で掘って見せたりを繰り返すうちに、やっとトイレに入った。もう我慢の限界だったのだろう。不満そうだったけど、そこで済ませて後始末もした。
やったーやったーやったーと妻と大騒ぎして喜んだ。
たかが猫が猫用トイレを使ったくらいでと思われるかもしれないが、元太の場合はあまりにも頑なに外派だったので、この時は感動ものだった。早朝トイレの様子を見に行ったら、大も小もやっていた。
3年かかった。
これで氷点下の外に出さなくてもすむし、真夜中に起こされて外に出して戻って来るまで待たずにすむし、旅行に連れて行っても安心だ。
翌月早速元太も連れて海を見に行くことにした。
出発する時から強風で、横風を受けながらの高速走行だったが、片貝海岸に無事到着。
大波が打ち寄せて、浜辺は砂嵐状態でまともに目を開けていられない。ここでのんびりするつもりだったが、さすがの元太も車に戻りたがっていたので、早々に切り上げた。元太も一緒に広い砂浜で五郎たちと遊ばせてやりたかったのに残念。
カタツムリ号のシャワー室に猫用トイレを置いてやると、元太は早速そこで用を足した。
五郎たちのトイレの時に一緒に出るとは言わなくなったし、シャワー&トイレ室のドアーを彼が通れるほど開けて固定しておくと、走行中でも自由に出入りして用を足していた。
道の駅に6時半到着したが、シーズンオフのせいか人影もなく、もうあたりは深夜状態。
風当りのよい海の側の道の駅なので、歩いていると吹き飛ばされそうなぐらいだ。車も揺れて震度2ぐらいの家の中で寝ているようだった。五郎たちもあまり眠れなかったようで、未明から五郎がトイレだと騒ぎ出して、えっちゃんも風子も連れて未だ暗い強風の中を散歩した。
安眠出来たのは揺れることなんか気にしない元太だけだったかも・・・
散歩からの帰り道、眠い目をこすりながら水平線から登って来るご来光を拝んだ。
野島崎灯台のある房総半島最南端で。
風が強いので元太はちょっとだけ散歩。
野島崎を出発して、内房沿いを走り木更津からアクアラインへ。
元太はトンネルの光が面白いのか、ず~っと目で追っていた。
海の底だよ元太。
帰り道、中央道のサービスエリアにあるドッグランで休憩した。
続く
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