思えば17年前の秋、我が家にやって来たケロヨン号。君は問題だらけだった。「車両NOがまずいんだよ。532(ごみに)じゃないか」。なんて言われたりもした。何度も何度もトラブルがあって、資料を片手にカニ目を知れば知るほど気が遠くなるほど手を入れなければならなくて、何とか元気になると今度はさらに当時のオリジナル状態に拘るようになり泥沼にはまっていった。クラブのメンバーとなって代表のTさんからは、「オーナーとしての適性が試されていると思って頑張って」。と励まされ、その代表のTさんのお世話でレアーなパーツをイギリスから取り寄せたり、内装やシートをすっかり交換したり、エンジンはA型OHVエンジンのエキスパートで国際的にもその名を知られたKさんにオーバーホールして頂いたり、数えあげればここでは書ききれないほど手をつくして来た。それは何よりボディーの状態が良くて腐食もほとんどなかったからに他ならなかった。一見綺麗に見えても、腐食箇所をパテで埋めていたりのレストア車が多い中、ケロヨン号は希少な車だった。苦労もあったけどそんな作業も楽しかった。そして今元気いっぱいの57歳。
そんなケロヨン号だけど、昨年私の病気が分かって医療費もかかることだし、所有台数を整理せねばと、昨夏これを良い機会に手放す決意をして、クラブ代表のTさんに引き継いで下さる方を探していただいていた。(あの頃は身辺整理をすることばかり考えていた)
そして昨日、Tさんが希望される方をお連れになった。お話を伺うとカニ目をこれまでにもう3台も乗り換えていて、代表のTさんと同じように、この車についてとても詳しい方だった。そんな方だからケロヨン号の価値も理解できる方で、即決で譲り受けたいとのこと。ケロヨン号にとって、今後もさらなる手を入れて可愛がって下さりそうな最良の引き受け先が
決まった。決まってしまった。
奈々、五郎、えっちゃん、風子、元太たちとの想い出もいっぱい。
↓クリックで拡大します。
今週の日曜日にお別れ。車検切れのため仮ナンバーを用意されて神奈川県へ。
17年間たくさんの想い出ありがとう。そしてさよなら。
※コメントをいつもありがたく読ませて頂いております。お返事が出来きなくて申し訳ありません。ご容赦くださいますようお願いいたします。
←ポチっと応援してくれると嬉しいです♪人気blogランキング に参加しています。