本日午前7時14分奈々が永眠いたしました。9歳と16日の生涯でした。
可愛がってくださった皆さん、そして、闘病中たくさんのお励ましやお見舞いのメッセージを送ってくださった方々、本当にありがとうございました。
昨晩9時頃、夕方20cc程飲み込んだ流動食をもどしてしまいました。
その後は落ち着いて、私のベッドの中で眠っていました。午前0時14分嘔吐が始まり、1時28分、2時12分と続きました。それから静かに私の隣で眠ったのですが、4時53分に気がつくと傍にいません。私がほんのちょっと眠ってしまったすきに、排尿か水が欲しかったのか、自力でユーティリティーに行って動けなくなったようです。水も飲んだ形跡も排尿した後もありませんでしたので、そこまでたどり着いてからどうすることも出来なくなってしまったのでしょう。
もう補助しても自力では歩けませんでしたので、抱えてベッドに戻しました。それからはまた静かな呼吸で寝ていましたが、5時40分ベッドからまた這い出して、隅の方に行って吐こうとしましたが、もう何も出てきませんでした。それからまた落ち着いていたのですが、7時頃呼吸のリズムが変り、7時14分に私の腕の中から虹の橋へと旅立って行きました。
闘病が始まってから、奈々は部屋の中でいつも目で私を追っていました。
そんな時、
「どうして治らないの?とげが刺さった時だって、足を捻って痛かった時だって、いつだって傍に行ったら直ぐに治してくれたのに、どうして今度はだめなの?」
と言う奈々の訴えが聞こえてくるようでなりませんでした。
卯月は奈々が退院以来その様子を感じてか、奈々の傍には近づきませんでした。花で飾られた奈々を見て全てを理解したようです。
五郎にとっては大事なお母さんのような存在でした。
奈々の死に顔はほんとうに安らかで、まるで
あのイビキが聞こえて来そうです。
大好きだったレタスとバゲットとボールを持って行ってね。バゲットはJUNにも少し分けてあげるんだよ。
ドジで、間抜けで、お転婆で、弱虫で、優しくて、私にとっては愛おしい友でした。
これまで私は、いろいろな所で書いたり話したりしています。犬との暮らしは、仔犬の頃は理屈抜きに可愛い、若い犬は楽しい、しかし何より素晴らしいのは、絆の深まった老犬との暮らしではないでしょうか。奈々とはそんな暮らしが始まったばかりでした。
今頃虹の橋のたもとで、もうJUNに会えただろうか?